糾える縄の如し
土曜日に向けて気持ちはゆったりとしている。2週間前までの不安が昔のことのように思える。 持っているもの以上は出せないという不思議な安心感がある。それと同時に、日に日にからだは変わるから最後まで練習に集中する。 難しさと楽… もっと読む 糾える縄の如し
土曜日に向けて気持ちはゆったりとしている。2週間前までの不安が昔のことのように思える。 持っているもの以上は出せないという不思議な安心感がある。それと同時に、日に日にからだは変わるから最後まで練習に集中する。 難しさと楽… もっと読む 糾える縄の如し
恵比寿でピアノ合わせをする日。〈松風庵主〉の言葉のプレゼントを覗いてみる。 「帆船が雨中を下りゆく。導く者の妙技にて困難を乗り切る」 いいではないか!救いの手に見えてくる。 音大出身の歌姫がアドヴァイスしてくれる。〈もっ… もっと読む 「導く者の妙技」
Yaさんにまたまた又々またまた出合った。2011年に福島から避難して来て新宿に住んでいらっしゃる方だ。いつも静かに話され、そしてどことなく気品が感じられる。 彼女と知り合ったのは2011年。ボランティアとして月に一回行っ… もっと読む 偶然に出会う人
虹が二つ。撮るときは残念ながら気づかなかった。写真を見て、あれ??? 目の錯覚も疑ってみる、無知はおそろしい。 急に降り出したと思いきや1分も経ずして止む。〈狐の嫁入り〉は何年ぶり?靄の中の光、長く伸びた樹の影が美しい。… もっと読む 「アレキサンダーの暗帯」
なぜこうもゆったりしていられるのか、1週間前の精神状態とは雲泥の差。 いざとなったら逃げ出す、逃げ道のイメージが深層ではあったに違いない。でなければ、〈できなーい!あっはっは!〉では居られなかったはず。 『言葉が劈(ひら… もっと読む こころは「楽に寄す」
先生のところにレッスンに行けば不安が減る、落ち着くと言い聞かせる。 昨日は言い訳をいっぱい一旦は書いた、でも消して、それでもまた書いて、やっぱり消した。「もの言わぬは腹ふくるるわざなり」。 その腹を見透かすように、先生が… もっと読む 言葉に落ち着く
金曜日はレッスン仲間宅でピアノ合わせ。まったく歌えない、それもそのはず、初めてのことばかり。 言い訳無用。不安を減らすには練習あるのみ。昨日よりは良い、明日は今日より良くなるに違いないと必死に言い聞かす。とは言え精神状態… もっと読む 冷静にシニモノグルイ
2月がずいぶん前に思える。実家に帰る前に東京藝大生の「フランス歌曲演習発表会」を聞きに行った。 表現で、聞き慣れた曲が別物のように輝くことを目の当たりにし、身を乗り出して聞き入った。 ・・・・・ バレエダンサーの米沢唯さ… もっと読む 「自分を劈く」米沢唯さん
《 大円 》 《「過ぎ行きは比喩にすぎない」有無(ありなし)の風のような息で歌い始める》註:「」内は〈千人の交響曲〉Ⅱ 部のゲーテの詩 《 傷あとに霧の湿りが沁み込んでくるけどそれは煌めきである 》 《 祖母たちは六人姉… もっと読む 短歌:2019年2月号より
溶け込むのではない、意思ではなく無意識的に溶け出す。 草木や水などの生命に、もう一つのいのち、〈われ〉が溶け出して、〈われ・かれ〉が薄らぐ。 年に3度の介護帰省も6年目になり、自然との一体感が帰るたびに強くなっている気が… もっと読む 溶け出す