白川静『回思九十年』は、「私の履歴書」と「インタビュー・対談」からなっていて、どこをめくっても話す人に言葉に味わいがある。
なかでも石牟礼道子、最初に読んだときは静かな衝撃だった。
白川「あなたのよく使っておられるあの地方の言葉はいいですね。奥行きがあって、言葉が重い」
石牟礼「古語がまだいろいろ残っているので、詩の言葉として復活させたくて。日本の言葉が一番よかった時代のものですね」(378頁)
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箱根山の周囲をぐるぐる。それでも右に逸れ左にそれして同じ道ではない。石を見つけては座って本を読むが、風が強く寒く・・・。。。
静かな表情、見ているほうも安心する。
箱根山の入り口のムクノキ、樹齢何百年?
平たく横に伸びた枝
あふれるひかり
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