「ペコロスの母に会いに行く」, 変化するにちにち

「ペコロスの陽だまりの時間」あれこれ(6)

「親ばバカにすんなよ」とみつえさんの強気が健在。「ウンコ」を服に、口の端にまで付けていたみつえさんが、袖にもお尻にもついているから着替えてフロに入るように言う息子ペコロスに、顔を拭きながら言う。(2017,1,16 東京新聞)

この「親ばバカにすんなよ」はあがきのようだが、もっともっと言い切れない何かがいっぱい詰まっているようでジンと来る。みつえさん自身もどう言えばよいのか、たぶん分からないのだ。爆発寸前状態にある言いたいことを、うまく換言できない。今までの人生も全部ひっくるめてのもどかしさ、わけの分からなさ、プライドなのかもしれない。

きれいごとで済ますことをしないペコロス、「死ねばよかとに」と今、振り返って書くということに感動する。自責の念だろうか、ペコロスもまた〈人であるどうしようもなさ〉のようなものを抱え込んでいるのだと思えて身につまされる。

わたしの母はここまでではないが、「ウ〇コ」が床に付いていたことはある。私が帰るだいぶ前に汚して母がザッと拭いたのだろう(だけど、いっぱい残してくれてあった)、乾いていて助かったが、マスク、手袋して拭った。コンチクショー級(😭)だった。

たまにしか帰らずほとんど係らないのだから、黙って穏やかに居れば良いのに…と思っても、現場ではなかなかそうは行かない。