— 詠う(短歌) —
短歌:好日2020年11月号より
海 // 戦死した息子のことをじいさんが「海軍さん」と呼ぶのはなぜか// じいさまは「海軍さん」の前に座し経読みいます音吐朗朗// 戦死した人たちの骨はすでに溶けて海である海そのものである// 日の沈む海に向かってじいさ… もっと読む 短歌:好日2020年11月号より
海 // 戦死した息子のことをじいさんが「海軍さん」と呼ぶのはなぜか// じいさまは「海軍さん」の前に座し経読みいます音吐朗朗// 戦死した人たちの骨はすでに溶けて海である海そのものである// 日の沈む海に向かってじいさ… もっと読む 短歌:好日2020年11月号より
黙祷。この日の祖父母の家の正午を思う。 おそらく母のお腹にいる時から祖父が亡くなる前年まで毎年、わたしは8月15日を祖父母の家で過ごした。 写真でしか知らない、戦死した伯父がある。「センシ」は祖父の声として戦後生まれであ… もっと読む 8月15日
祖母は私が10歳のときに亡くなった。「ばあちゃん」と呼んで大好きだった。祖父に似た気性の母と違い、穏やかでゆっくりやさしい物言いをした。祖母との思い出は、特別なことは何もないが、戦死した伯父のこと、病死した二人の幼い子の… もっと読む 「骨がむりむり言う如くある」祖母