詠う(短歌)

短歌:2023-5「呼吸」

⬆️野口謙蔵画伯の「好日」表紙絵

天と地の間(あわい)にゆるくゆらぎつつ呼吸する樹よまっすぐ伸びよ//

樹木よりいただく息を足裏が心以上に感受している//

根を生やし立つ木のように大地より息取り入れて歌声となれ//

一歩一歩足に伝わる新宿のでこぼこ山の土の感触//

マスク外せばすなわち見ゆる人間の動くくちびる品格見えず//

「好日」2023年5月号より


写真がなぜいつもと違って大きく出るのか?更新の度に分からないことが増える。