わが国の改革論者たちが、衣服を脱ぎかえるように文字を改めうると考えているのは、一の妄想にすぎない。
文字は衣服ではなく、比喩的にいうとすればそれは皮膚であり、肉体の一部である。
内にある血と肉とが皮膚を作り出し、たえずその生命の営みをたすける。
皮膚の黄白を、簡単に改めうるように思うのは、あまりにも生体の機能に無知であるというほかはない。
(白川静『文字逍遥』355頁より)***読みやすいように改行してあります。
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シニア館の近く。ここのエゴノキの実は大きく元気がある。
蝉の脱殻も見られた
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