《音なふ》//
兄弟がひとり足りない不可思議の空間残る兄の三回忌//
行き先の天空橋という駅のその先の先 虹たつところ//
大切な人の声とはなつかしき過去形ならず今を「音なふ」//
初春の光のもとで開く本の青色のインク「恵存」古ぶ//
やや重き万年筆にかたち良き文字なぞりつつ息がととのう//
古びたるガス台が持つ蛍火のささやかにしてものを焦がさず//
・・・・・(5首目を改作)
《音なふ》//
兄弟がひとり足りない不可思議の空間残る兄の三回忌//
行き先の天空橋という駅のその先の先 虹たつところ//
大切な人の声とはなつかしき過去形ならず今を「音なふ」//
初春の光のもとで開く本の青色のインク「恵存」古ぶ//
やや重き万年筆にかたち良き文字なぞりつつ息がととのう//
古びたるガス台が持つ蛍火のささやかにしてものを焦がさず//
・・・・・(5首目を改作)