変化するにちにち

坂本知亜紀のサロンコンサート

あくまでも素人感覚だけど、サロンコンサートでは声、表現の〈上質〉が求められる。でなければ居心地悪く、カラダに拒絶反応がでる。

至近距離での身体感覚は誤魔化しようがない。なぜなら声、表現の「質」が直接、カラダに伝わってしまうから。

1メートルもない歌い手と聞き手の距離。これだけの近さでは真剣勝負だ。呼吸から何から隠しおおせるものは皆無かと思う。

サティ「ソクラテス」、参りました!

哲学者が歌っている、何ということだ! やはり只者ではない。表現の魔術師。声が濃密と言うのだろうか、濃い、解釈の緻密さに裏打ちされて自在。

「笑って帰っていただきたいと思いまして」、と彼女のアンコールが「カラスと狐」、あのイソップ童話。 チャーミング!・・・!・・・!