赤坂駅、地上に出るとやはり特別。「赤坂〜赤坂〜僕は〜〜〜かーなーしーいーー」(なぜかここだけ覚えている)のブルーコメッツの歌のせいなのか、メンバーの1人だった井上忠夫がもうこの世にいないという感傷のせいだろうか、「かーなーしーいー」。でもそれさえ心地よさかもしれない。
クラシックのライブハウスへ。
哲学者のように深く思考する人の、上質のプロの表現者の身体から、「呼吸するように」生まれる歌声は、たとえ言葉は分からなくてもストレートに聞くものの身体に入る。同調する身体、これって歌いたい思いと聞きたい思いの呼応?
今夜はやわらかいソプラノ。ワインの、赤ワインの、コクのある声。そういえばコクをフルボディ、ライトボディという言い方がある。まさにフルボディ。面白い発見。
声は骨盤から生まれるとの米山文明先生の言葉とつながる。