変化するにちにち

上江法明先生のこと

上江法明先生の訃報が入ってもう何日だろう。新宿の合唱団「さわらび」の指揮者でバリトンオペラ歌手。こういう時はもう何を言っても書いてもしかたないのだけど。

去年の演奏会で拝見したのが最後だ。たまらなくなってブログを見る、哲学者のような言葉がそのまま残っている。本当に亡くなった?友人にに再確認する。

先生は鹿児島県の甑島(こしきじま)のご出身だ。道の駅「阿久根」から甑島が見える、小さいころからよく見た島だ。ここ何年か実家から東京に帰って来るとき必ず川内駅で、「竜宮伝説」という水を買っている。甑島の水なのだ。

たかが水だけど上江先生の出身地の水と思うと買ってしまう。差し上げたら喜ばれるだろうなと思いつつ、飲んでしまうのだけど(ばかなことを書いてしまう)。それでも年に何回か帰るたびに「竜宮伝説」を買ってしまうのだ。先生は亡くなられたけどこれからも、同じ水を買って先生を思い出すだろう。

何年前だったか、ヴェルディ「椿姫」をやるというので一年近く練習に参加させていただいた。先生の、「お腹を輪切りにして、そこに言葉(息?)を入れて」が印象深く残っている。情熱的、面白い、何とも温かい楽しい練習だった。

「椿姫」にジプシー娘の合唱部分、早口言葉のようなところ(一生懸命覚えたなぁ)がある、不思議につぎつぎに今思い出される。

(11/24日訂正:「ジプシー娘の合唱」ではなく「si ridesta in ciel l’aurora 」でした。)

入退院を繰り返されていたのだろうか、去年の演奏会では一見分からぬほどお痩せになっていたが、指揮はまったく変わりなくて、さすがと感動した。

「椿姫」の他に『ふるさとの四季』の日本の唱歌も練習した。正確な言葉は思い出せないが、「ふるさと」で、「 わたしはますます横に太く、母はますます小さくなって…」のニュアンスで母君のことを仰っていた、……………。

先生のご冥福をおいのりいたします。