変化するにちにち

「好日」東京支社11月の歌会

申し込んでいた部屋が四畳半?六畳?の和室だと当日知る。座椅子をいくつか借りてきて、テーブルを囲むとまるで卓袱台、昔風で落ち着くとみんな笑顔。

WEB歌会の後なので、顔を見ながら、声を聞きながらはやはり気持ちよい。歌を二首三首出して意見交換。「思い」と「表現」のずれを小さくすることを目指す。人数が少ないからできるのだろう。数年前亡くなった清水さんが特にこのやり方を望まれて次第に定着した。

一時から五時まで予約していたが、三時前には二次会に行きたいようで、急いで(WEB歌会のように?集中して、制限時間を設けて10分前後)三時前には終わる。

震災前に亡くなった林さんの話も出た。「歌ができないできない」(誰かが今日言ってしまったぞ!)と言おうものならすぐさま、「そんなこと言うもんじゃないの!簡単にできる人なんていないんだから!」と注意する(怒る?)、真っ直ぐの見本のような人だった。

山本さんのことも出た。「花の名も色も言って、咲くとまで全部言ってしまっている!」と、花に限らず余計な言葉を入れないように、皆しょっちゅう注意された。山本さんは、育ちの良さもあって話す速度が私たちの三倍ほどはゆるやかだったが、臓腑から出るような言葉には説得力があった、その多くが「音なふ」というのか今も力となっている。