変化するにちにち

♢ 子の結婚 ♢

たびたび会ってはいても「手放した幼子」である、感無量!
34歳の息子から籍を入れたと突然聞いたのは去年だったが昨日初めて一緒に食事した。息子が勝手に予約したのだが、お店の方のサービスも心ものんびりレトロ感があって落ち着く。このセンスの良い老舗を選ぶこの子も成長したとものだと思えて嬉しい。10歳年が違うと聞いていたので、若くて大丈夫?今どきのどんなお嬢さん?と不安混じりだったが誠実そうでこの人でよかったとの思いとともに、育てて下さった親に対し感謝の念が湧き出て、有難い気持ちに満ちて感無量。世間並みの親の心を味わっている自分が信じられないような感覚、そして嬉しい!

離婚して近くに住んではいても、裁判での「会いたい時にいつでも会える」の文言があってもなかなか会わせてもらえず親も子も大変な時期があった。好いこともあった。「お願いだから男の子を産んで」との言葉どおり13歳離れてはいるが男の子が生まれると「男と女の双子がよかったなぁ」と言われたことも懐かしい。小さい時からバドミントンでつながる多くの人たちに育ててもらった、感謝!

帰るとき彼女とありがとうの気持ちで握手した。お礼を言っているうちに何だか泣けてきてしまった。わが2番目の息子は「え、泣いてんの?」と無神経な言葉を発し、いつも無神経と言われている今の夫は「そりゃそうだよ」と繊細に応じる。大変な思いをいっぱい経験したこの子がここまで来てくれて、パートナーができてこれ以上のことはない。不思議な心地よい安堵感がまだ身にほんわか漂っている。