変化するにちにち

♢「和みのヨーガ」3ヶ月ぶり ♢

周囲と溶ける感覚
乃木坂で地下鉄を降りる。坂の名の懐かしいひびきを持つこの駅名、人の少ない裏道も気持ち良い。部屋に入ると森林のなかのように空間が清々しい。気功、太極拳、ヨーガなどをする人たちにのみに貸している部屋のようで空気感が違う。和みのヨーガは円座になってソロワークを1時間、ペアワークを1時間行う。終わると皆、爽やかな顔、声に変わってしまう。18日は3ヶ月ぶりに行って、ワークが終わると、搗き立ての餅のように身体の輪郭がゆるやかになってどこまでが私?周囲と溶ける感覚、この間の村上光照禅僧を思い出した。研ぎ澄まされた精神だけではなく、 しなやかに外に開かれた体と心、心身一如の状態が空間に融け出していたのではないだろうか(比べられることではないことを承知の上で)。

「和みのヨーガは、日本人の智恵を集めた『身心予防自然治癒整体法』のことです。そのベースになっているのは心理学、大脳生理学、東洋医学、日本古来の手当て法です」とHPにある。あまりにも気持ち良いからもっと長くやって欲しいという声もあるらしいが、「これ以上長くやると治療になって好転反応が出ることもあるので、少しずつ変化していくのが良いのです」と創始者であるガンダーリ松本氏はおっしゃる。

ガンダーリ氏の言葉「自分にOKが出せる」「頑張らない、無理しない」「答えは自分の問いの中にある」で母の介護に係わっていられる気がする。私はまだ一年に満たないがからだも心も大きく変化した。熱心に通っているわけではない、気が向かなければ無理して行くことはしない、自分でやる時も好きなものだけをする一方で、手足の指先などをやっているうちにここもあそこもとだんだんやりたくなって結局全部やっていたりする。頭、耳、目のマッサージだけでも心地よい、でも頭をやると肩も、肩をやると手もついついやりたくなってしまう。一回体験したらきっと誰でも止められなくなってしまうだろう。

短歌、合唱に続き和みのヨーガもまた死ぬまで続けられると直感、すごいもの、人に出会えたと思っている(出会いも特技のうちとおっしゃるのは敬愛する内田樹氏。ハイ、自分を褒めています)。たっぷりゆるんで3月になったらまた九州の母のところに帰って来ようと思う。