「ペコロスの母に会いに行く」, 変化するにちにち, 母とともに(介護帰省・鹿児島)

『続・ペコロスの母に…』(4) 空を見つめる長さ重さ

「母が亡くなって」「空(そら)が空(から)の空間(くうかん)になり」「空空(あきぞら)が秋空(あきぞら)として」「身に心に染みる頃」と、最初の4コマにある。「母の死」を受容していく過程での、四方八方に行ってしまう心のどうしようもなさの心象風景で、作者が空を見つめている時間の長さ重さのように感じられる。言葉遊びに陥らず、読む者にも「身に心に」じんわり「染みる」。91歳で軽い認知症、一人暮らしの母を持つわが身には、週に一度のこの漫画は「母が亡くな」るという近未来を覚悟する時でもある。
『続・ペコロスの母に会いに行く』は毎月曜日、東京新聞朝刊に掲載

《母を詠う》
《ただいまと帰りうるふるさと息を吸い古き戸を開ける ただいま母さん》

去年は4回故郷、鹿児島県に帰った。2月に伯母の法事に帰った時、母の変化に驚き今のうちに帰っておかなければとの思いが強かった。

ボランティアへ行く
朝、台風接近の雨の中をデイサービスセンターへ。名乗って、目を合わせて挨拶してお茶を差し上げる。朝の『続・ペコロスの母…』の漫画を読んだあとは特に愛情をもって。今日で2回目。