— 歌う —
ブラームス「五月の夜」
「五月の夜」をプリントして3日目。もう何十回も聞き、音と言葉の空間に浮遊している気分。次の曲にと練習していた「メロディーのように」には戻りたくなくなってしまった。 『硝子戸の中』を読んで漱石を身近に感じたように、同じ感覚… もっと読む ブラームス「五月の夜」
「五月の夜」をプリントして3日目。もう何十回も聞き、音と言葉の空間に浮遊している気分。次の曲にと練習していた「メロディーのように」には戻りたくなくなってしまった。 『硝子戸の中』を読んで漱石を身近に感じたように、同じ感覚… もっと読む ブラームス「五月の夜」
朗読の練習をしたところは六、七、八の、『硝子戸の中』で最も好きな部分だ。「私はその女に前後四五回会った」で始まる。訪ねて来た見知らぬ「女」が、「これまで経過して来た悲しい歴史を書いてくれないか」と漱石に頼む。「女の告白は… もっと読む 『硝子戸の中』(2)
多くは読んでいないけれど、日本人作家の本で、『硝子戸の中』は今思いつく範囲では、もっとも心打たれた一冊かもしれない。 漱石の言葉はぐいぐい身体に入り込んでくる。そうそう、そうです、そうですと無言の相槌を打ちながら読める。… もっと読む 『硝子戸の中』集中して読んでいたころ