詠う(短歌)

短歌:「好日」2024-2

⬆️たまたま?ここに落ちていた

《わたしの中より》

立つ湯気をはじめてのもの見るごとく見つめる少しあやうき心

雲動く走る流れるながれさる流されて去るわたしの中より

動くなく眠る表情に声なくも命のあかしであるように息

生きているときの眠りの表情に魂(たましい)ここにあると伝い来

光さす中でかがやき生きて来てひかりの中に静かに眠る

この先にあるだろう坂のぼるのかくだりゆくかはお前が決める

広がらずまっすぐに立つみずからを灯しているよ万両の朱(あけ)

「好日」2023年2月号より

一部改作してあります

⬆️たまたまここに?