《 新豊の臂(うで)を折りし翁 》/
老人言君聴取
このおじいさんの言葉を、よく聞いてもらいたい。/
君不聞開元宰相宋開府
開元時代の名宰相宋璟(そうけい)は、/
不賞邊功防黷武
辺境での戦功を賞することなく、無益な戦争を防ぐことに努めたではないか。/
又不聞天寶宰相楊國忠
また、天宝時代の悪宰相楊國忠(よう こくちゅう)は、/
欲求恩幸立邊功
天子の恩寵を得んがために、辺境での戦功をたてようとした。/
邊功未立生人怨
だが彼はその戦功をたてるよりもさきに、人民の恨みを買ったではないか。/
請問新豐折臂翁
無益な戦争がいかに人民を苦しめるものであるかは、この新豊の腕を折ったおじいさんに聞けばわかるであろう。/
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駒田信二選『漢詩百選. 人生の哀感』世界文化社の「意訳」を載せています。
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「意訳」とことわった上で書かれた文に、訳者の気迫を感じる。漢詩の訳ははほとんどが読み下し文でいつも、味気ない読後感を味わっていただけに、血の通うものを感じた。文字をただ打って訳文を載せるだけだったが、「訳」す人の並々ならぬものを受け取る重厚な時間があった。
6回目を(終)とせず(完)にしたのは、「完」の付く映画を見て、懐かしい以上に新鮮だったから。
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勢いのあった彼岸花の葉は少し枯れて倒れている。
〇〇いちご?
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