変化するにちにち

白居易「新豊折臂翁」(2)

(1)の続きです。

〈新豊の臂(うで)を折りし翁〉

翁云貫属新豊県  おじいさんはいう、わしの本籍は新豊県で、/

生逢聖代無征戦  太平の御代に生まれたので戦争なんてものはなく、/

慣聴梨園歌管声  梨園(玄宗が設けた歌舞団)の楽人たちの演奏を聞いて育ち、/

不識旗槍与弓箭  旗とか槍とか、弓とか矢とか、そんなものは知らなかった。/

無何天宝大徴兵  ところが、やがて天宝の時代になると大きな招集があって、/

戸有三丁点一丁  一軒に三人の壮丁がおれば一人は兵隊に取られた。/

点得駆将何処去  取られた者は駆りたてられてどこへ行ったのかというと、/

五月万里雲南行  五月の暑いさかりに万里のかなたの雲南へ行ったんだ。/

・・・・・

「語注を省いて、意訳するにとどめる」と書く駒田信二氏の訳です

・・・・・

ブックオフとわかる価格が裏に付いていた。

どういうわけか、奥付を眺めるのが好きだ。

15日締切の「好日」の原稿、7首を新宿北局まで行って明日は届くように速達で郵送。寒くはないが風が強い。