変化するにちにち

日向の石に腰掛けて

景色の見えかたが特にこの2週間で変わった。意外な部分と当然と思う部分がある。

あの東日本大震災後の「自粛」とは違う。あの時は一つの方向になだれ込む〈空気〉があり、同調圧力があり、恐怖だった。

他人への配慮としての「自粛」もあるということに、こういう状況になってはじめて気づいた。

それでも「アベノマスクはご辞退いたします」。

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白川静先生の文庫本『漢字百話』と楽譜を持って外へ。白川静先生の本は、ひとりで講義を受けているような感じ、声が聞こえるのだ。

小さい庭のような公園にいるのはわたし一人だけ。今、木は静か、石は静か。静かな日向の石に腰掛けて半分は物思い。

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イロハモミジ・以呂波紅葉(漱石山房ではこの字を用いてある)

6時前の夕陽、中央上の飛行機は最近、頻繁に見る。