母とともに(介護帰省・鹿児島)

14日①病室・午後

午後、病院から1月分の請求書を受け取る。母が見入っている。費用が安いと安心したようで、弟の名を出して、

「〇〇い(弟に)こよ見せっくれ。わがいにゃ戻らんつわいだ、ここが良がつわいだち言でくれ」

弟には遠慮があるのか私に頼んでいる。「おや、ゆだっじゃっで、おまいも言わにゃいがんど」(私はもう言ったから、あなた<様>も言わないといけませんよ)と言う。

「よー、おや言どよ」

と言ってたけど忘れる、、、ね、きっと。

でも請求書とカレンダーを照らし合わせて日数を数え、1月は5日しか入院しとらんで、と2月分を計算していた。

安いと安心したようで何度も請求書を見て、「こら、こしこじゃればよが」と繰り返す。子どもに言うことはなかったが今まで家で孤独だったのだ。

面会時間の終わり頃、迎えに来たリハビリ担当の人に、「も、ご飯ですか」と2回聞いて「たなしゅんじゃっで」(楽しみだから)を体現している。

リハビリに行く時に「明日まだ来っで」と言う。嘘をつくとの思いはあるけど、母にとっても一瞬でもココロは楽だろう。

明朝、ここには寄らずに帰る。通り道なので寄るのは簡単だけど、キャリーなどを持っていると母の気持ちもいつもとは違うだろうから。

「まだ来っで元気しといやい」と言うより、「明日まだ来っで」のほうが互いに後を引かない。

⬇️母の病室にあった