午後、病院から1月分の請求書を受け取る。母が見入っている。費用が安いと安心したようで、弟の名を出して、
「〇〇い(弟に)こよ見せっくれ。わがいにゃ戻らんつわいだ、ここが良がつわいだち言でくれ」
弟には遠慮があるのか私に頼んでいる。「おや、ゆだっじゃっで、おまいも言わにゃいがんど」(私はもう言ったから、あなた<様>も言わないといけませんよ)と言う。
「よー、おや言どよ」
と言ってたけど忘れる、、、ね、きっと。
でも請求書とカレンダーを照らし合わせて日数を数え、1月は5日しか入院しとらんで、と2月分を計算していた。
安いと安心したようで何度も請求書を見て、「こら、こしこじゃればよが」と繰り返す。子どもに言うことはなかったが今まで家で孤独だったのだ。
面会時間の終わり頃、迎えに来たリハビリ担当の人に、「も、ご飯ですか」と2回聞いて「たなしゅんじゃっで」(楽しみだから)を体現している。
リハビリに行く時に「明日まだ来っで」と言う。嘘をつくとの思いはあるけど、母にとっても一瞬でもココロは楽だろう。
明朝、ここには寄らずに帰る。通り道なので寄るのは簡単だけど、キャリーなどを持っていると母の気持ちもいつもとは違うだろうから。
「まだ来っで元気しといやい」と言うより、「明日まだ来っで」のほうが互いに後を引かない。
⬇️母の病室にあった
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