「身体の前のほうが開きましたからね」、5回めのセッションでの先生の言葉。その時はほとんどピンと来なかった。
1週間ほど経って、あ!こういうことか、とつながった。「からだの〈前〉」とは、素人感覚で大雑把に括ると胸から下、骨盤までの内蔵の詰まっている部分だろうか。
そういえば「内臓の本来の空間を取り戻す」という意味のことが書かれていた。
鳩尾あたりが気持ちよい。弧を描くようなカーブ、丸みがある。ああ、これが望んでいたもの!
以前よりはずっとよくなったが、梅雨時期の呼吸が苦しいと感じる時があっただけに、このことは特別に嬉しい。
「カルミナ・ブラーナ」でのソプラノソリスト、伊藤晴さんを思い出す。解団式でのご挨拶のとき、緩やかな膨らみをもって開いた感じの「前」が美しい!とわたしは見つめてしまった。
次回6回め、背中のセッションが待ち遠しい。
心身一如。