《ひかり》
悲しみはたいせつだからもう少しこのカフェにいてひかり眺めん //
死者に向き地団駄踏んで哭くという「哭礼(こくれい)」いつの頃より廃れき //
光美(は)しひかりさんさん兄の死に十方世界の影きわだてり //
あの橋で母に一礼して去りぬ病(やまい)隠して帰省せし兄 //
今日も地に光降(お)りきて兄の死が母の後姿(うしろで)美しくする //
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改作が多い。後ろから2首目の「母の後姿」は「息するものを」だったけどよくない。自分の〈歌〉は見えない! これでいいのかどうか。
「〈うしろで〉という言葉もあるのよ、〈後姿〉と書いて〈うしろで〉と読むの」。教えてくださったのは東京支社の山本雅子。広辞苑には〈後(ろ)手〉しかないが、意味は後ろ姿なので〈後姿〉にしたが、結句が問題! 分かってはいるけど、、、。
ボサボサ頭を掻き毟っても(ぼさぼさでもなく、搔きむしりもしないが)どん詰まり。