沈壽官窯
十四代は九十一歳「歳とって字も忘るっ」と電子辞書持ちます
渡り来て四百年の光陰(ひかりかげ) 海を見渡す玉山神社
右足を踏み出す初代当吉の〈生きる〉を造る十五代壽官
韓服の当吉の像 右足を前に踏み出す ここにて生きる
庭先の十五代沈壽官氏は骨太の面直ぐに立ちいます
黒薩摩に滲む緋の色 四百年を生き繼ぎて沈壽官家十五代
4首目の初句は、「好日」では「苦しみて」となっている。主観の丸出しで当吉に対しても失礼、「韓服」と直した。
失礼な発想、余計な思い込みは取っ払ったつもり、ではあるが分からない。
沈壽官陶苑全体が非常に空気が澄んで、清涼感に覆われている。毎朝、総出で苑全体を掃いていると聞いた。