歌う

息・魂(霊)・いのち

合同練習、ケルビーニ「レクイエム」の練習でのこと。
「息という言葉には語源的に魂というのがあります。柔らかく息を感じるということは魂を感じることでもあるんです」と先生の言葉。

このような言葉を投げかけてくださると、瞬時に身体が反応して歌いやすくなる気がする。歌に限らず、日常の自分の呼吸をより楽しめるし、「からだ」への語りかけのようで呼く息、吸う息がいとおしい。

さらに大風呂敷を広げれば(いいえ広げなくても)、ティク・ナット・ハン氏の「マインドフルである」ということにつながり、「呼吸は私たちにとって安定感のある、ゆるぎないよりどころ」となり、「いきる」に直結する。

あっ!と咄嗟につながった。白川静先生の世界だ。
・・・・・9月1日の白川静先生のツイッターより・・・・・
【いのち(命)】「生の靈(いのち)」の意であろう。【い】は【生き】【息吹き】の【い】。生命の直接的なあかしの息吹きを以て、生命の義とする。それは各民族語の間で共通する概念で、spiritやanimalはみな「いきをするもの」を意味した。

・・・・・
まさにラテン語の「spiritus」「anima 」。

東京芸術劇場5階の天井