歌う

命門穴とつながる

帯津良一先生の気功「時空」を突然やってみたくなった(実際は、DVDを眺めてみるが正しい)。集中力皆無状態ながら、欠伸がつぎからつぎに出てくる身体の反応に嬉しくなる。

眠くて集中どころではないのに、ツボの名が飛び込む、〈命門穴(めいもんけつ)〉。何かがひらめく。帯津先生の言葉は、〈お腹の筋肉を巻き上げる、背中にある命門穴が開く姿勢 〉という意味だったと記憶する。臍の背中側にあるのだと。

ん?これこそが命門穴?命の、呼吸の要。であれば歌う要でもあるはず、と素人の怖いもの知らずで考える、ではなく、直感と言うべきだろう。レッスンで先生のおっしゃる「身体のうしろの羽」だ。羽とつながる。「腎臓」と表現する人がいたが、同じところだと思う。気づきが一つ生まれると、芋づる式にどんどんつながっていく。

むかしむかし、楊名時の本で、〈少し背を丸めるようにすると呼吸が楽〉の内容に出会ったが、「背を少し丸める感覚」は、「いつでも欠伸できる身体(姿勢?)」で歌う、「命門穴が開く姿勢」と地続きに違いない。

いつ頃だろう、帯津先生の「時空」に出会って、そして2年前にも助けていただいて、今回、不意に思い出して見た「時空」から命門穴が飛び込んでくるとは。和みのヨーガのガンダーリ松本先生のことばそのものだ。「必要な時に必要な言葉が飛び込んで来ます」。

 

森の径