東京へ戻る日。川内駅、新幹線の改札口でピンポーンと鳴り通れない。男性駅員さんが、「23日の切符です、期限切れです。乗車券は大丈夫ですが、特急券は使えません」。24日のつもりで買ったのだと説明、お願いしたが、「それはこちらの問題ではなく…」と事務所の中に入ってしまう。
そんなぁ!みどりの窓口に行って、受付の女性にお願いしてみる。「それでは今日のものを発行します。次回から確認をお願いします」といともあっさり(でもないだろうけど)、今日の24日付のものと取り替えてくださった。ありがとう!助かったー!それにしてもこの対応の違い。
あー!こういうことだったのだ。実は、何時に乗ろうかと川内駅で迷っていた。はっきり意識したわけではないが、ぼんやりした不安に覆われて落ちつかず、何かあったら困る、うろうろせずにまっすぐ帰ろうと、10時の早いのに乗ることにした。そして改札口でのピンポーン!に至った次第。
もしギリギリまでゆっくりしていたら、窓口の女性も違う人で、対応も違っていたかもしれない。
車内で、内田樹の『私の身体は頭がいい』を読む。そしてまさにこれ!と思う言葉が飛び込んできた。「養老孟司先生によると、『人間の意識はたかだか数十年の記憶しかもたないが、身体は数十億年の記憶を持っている」ということです」。
身体の発する信号に従って行動して正解だった。なぜ切符が23日だったのかは分からない。2度3度確認したはずなのに。これが、「歳をとるということ」なのかは不明。