橋二つわたる夕方の散歩。花の、木の香が入り混じって独特の匂い。自然のアロマテラピー、〈よそむん〉にとっては贅沢におもえる。写真はくちなしの蕾。
誰も住まない家が自然に崩れることをここでは「ち座っ」と言う。強調の「ち」を日常よくつかう。「ち割るっ」「ち逃ぐっ」「ち戻っ」「ちん寝っ」「ち死ん」、マダアッカンシレンドン、オモイチガン(まだあるかも知れないけど、思いつかない)。
夕方、散歩から帰ってくると、Mおばんと夫君(母と同級生、94歳)が庭に椅子を出して仲良く話していらっしゃる。これ幸いと母も割り込んで、「あっか戻っとれ、おやここでいっとっ、こんしどかだって来っで」(あなたは帰っていなさい、私はここでしばらく、この方たちと語ってくるから)と。
長くならないように言うと、「良がっじゃっで、やじょろしかどぎにゃ、もち戻れち言だっで」(いいのよ、うるさい時は、もう帰れと言うんだから)とMおばん。
夜、8時にはなってないのに台所から戻ると、「あいーだよだれだ、も、ちん寝ーっど」(あー疲れた、も寝てしまおーっと)。
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