変化するにちにち

薩摩焼の里・美山(3)

登り窯。左右の柱に、漢字5文字の赤い紙を貼ってあるが読めない。旧正月の飾り春聯?韓国では何というのだろう。

日本にいる感じがしないですね、すごいですね、とやや興奮気味(わかるわかる)の男性、京都から来たのだと。収蔵庫を見た後でも、駐車場でもで会い、「買ってしまいましたよ」「・・・」「・・・」と一期一会方の会話がいとおしい。ここまで案内した女性二人連れとも長く話しをする。鹿児島市内から車で来たとのこと。

敷き詰められた陶器のかけら、上は工房。それにしても気持ちがよい、懐かしい、なぜだろう。

トルハルバン、守り神だとお店のかたに聞く。

右が工房

正面の生垣の先が工房

工房の前の庭隅にある司馬遼太郎『故郷忘じがたく候』の碑

朝鮮の虎だろうか

左の工房はガラス張りで外から見学できるようになっている。

登り窯の上

14代沈壽官は91歳と聞く

バスの時間が気になりながらも、まだまだここに居たい。朝たまたま入るときに出会った事務所の方の話、15代がご母堂に頼まれて作られたというお皿のことがずっと心に残っていた。もういちどお店に入る。そのパンを乗せる皿を見ると心が動いてしまい、買う。使うたびに今日の出会いを思い出すだろう。

帰りぎわ、名残惜しくもう一度入口のお庭をと目をやると、たまたま15代が立っておられた。ホームページで拝見しているので、ついつい話しかけてしまった。蓮葉の器のことなど二言三言勝手に話したのに、「ありがとうございます」と頭を深く下げられた。column「直心直伝」で受ける印象そのものであった、清風。