変化するにちにち

鳳凰の重箱

鳳凰の重箱は昔昔バザーで買ったものだ。以前いた合唱団では年に一度、団内でバザーをやっていた。団員にイタリアンレストランの社長がいた。その社長がバザー用にわざわざ?出したのがこの重箱。花田、これを買った方がいいぞ!寛斎、いいものだよ。ホントよさそう、と買った。

重箱は六角形で中には菱形の器が三つあり、落ち着いた赤?紅?丹?で綺麗だ。詰めやすく洗いやすい、重宝する。以来お正月はこれに詰めている。お煮しめだけだが。

「お煮しめ」と言うのには理由がある。歌の師、中野先生が「おせち」を「京都ではお煮しめと言うのよ」とおっしゃったことがある。わが田舎では「煮しめ」または「しめむん」と言う。「御節」は立派、格調あるものの感があった。「お煮しめ」に言い換えてから身に添うようになった。「お」を取ればもっと似合うかも。

お雑煮の写真もあったのだが、子どもに出したもので器はドンブリだ、載せるわけにはいかん!わたしはもちろん秀衡塗の椀で。ハイ!いただきもの、ホンモノノヒデヒラヌリ。中学生のとき義経最期の地、平泉は憧れだったので秀衡塗りは嬉しい。重箱とは関係ないところに着地、かと思いきや思わぬところに共通点があった。それは菱形。