変化するにちにち

短歌、自選する難しさ

十二月七日(月曜日)午後一時から三時まで、高田馬場の戸塚地域センターにて好日東京支社の歌会。今月は批評会はせずに、好日選集の合同歌集に出すものをそれぞれが持ってくることにしてあった。

2011年から2015年まで五年間の作品の中から十一首を選ぶのは至難の技、自分の歌は客観視しにくい、思い入れがあったりすると余計に。二十首前後持ってきて、互いに迷っているものを出して意見交換。たとえば、「捨てたほうがいい」、「似ているからどちらか一首」と言ったり言ってもらったり、まだこの段階でも批評も出たりもする。それぞれが(4人だけであったけれど)自歌に対し、少しは客観視できたのではと思う。

三時前に切り上げてささやかな忘年会。「良いお年を」と挨拶すると師走を実感する。

ところが決めたはずの歌が一日経って揺らぐ。今日、一首思い出して、どうしても十一首の中に入れたくなってしまう。早々切り上げて送ってしまったほうが良いのかもしれないが、こういうときのわが性格は割合執着するほうで、そのために別の苦痛が生まれる、帯状疱疹の痛みはほぼ取れたのに。

2011年の震災のこと、福島のこと、そして認知症という病名がついた母のこと、母を通して見える祖父母、戦死した伯父のこと、これだけは何としても十一首の中に入れたい強い思いがある。