変化するにちにち

体調悪く浮遊している

母が、いつもの散歩コースのさらに奥、神社?へ車で行きたいと言う。

石段は草ぼうぼうで藪化している。石段の上にあった神社を下に移し、年老いて足腰弱い人も参りやすいようにしたという。花を替える人がいるのだろう、あたらしい。

ついでに祖父の家に。隣家に声をかけたが留守だった。庭を見て海を眺める。祖父はこの庭で、海の方に向かって、戦死した息子「海軍さん」に手を合わせて、「なんまんだー」と言っていた。毎日合掌していたのだろうと今思う。

夜、いとこ、弟夫婦、夫と飲んべごろが集まって立てなくなるまで飲む。立っては倒れ、一升瓶がひっくり返る、料理に手をついて畳に散らかる、散々である。いもうとが車で墓下まで送っていく。

「とーちゃんもまごでゆう飲んおらいだが、のんべーにゃあんどほろいすっ」と母。

ついこの間まで「ミサソレ」を歌っていたとは信じられない。どうやったら歌えるのだろう……のような感覚で、新しく始まるシューベルトの楽譜は持ってきたが、見たいという気は微塵も起こらない。咳、鼻水、悪寒は少しは良くなりつつあるけど、ぼんやりと浮遊している状態。