変化するにちにち

中文小学の思い出

9日の重陽節の続きで思い出したことがある。漢詩をいくつもいくつも暗記した(させられた)「中文小学」の楽しかった4年半。中国語を母語とする小学生のための教室だった。当時一年生のわが子に「飴」を与えて通わせ、私も別のクラスに特別に入学を許可してもらい、小学上級生と20人ほどのクラスで勉強した。

漢詩、故事の暗記(背誦と言ってたなぁ)は絶対である。覚えてしまった子から先に前に出て発表させる、手を挙げた子のみに当てる、シールを教室に貼って多さを競争させる。生存競争の激しさを体感した。

先生は中国で小学校の先生だった人ばかりで、教え方は超一流だった。特に漢字の教え方は多角的、頭が良いのではなく、頭をを鍛えて良くするという印象。良し悪しは別として、中国のこのような頭脳の鍛え方には負けると感じた。

クラスは小学上級生で可愛かったが、ほとんどがバイリンガル、「日本人(のおばさん)には負けない、俺たちは中国語が喋れる」と、私への闘志丸見え、私は私でこの「ガキ」どもには絶対に勝つ!とにっこりしつつも内心燃えた。
試験は絶対に満点取ろうと思った。頑張った経験が全く無し(いや、一回だけはある)の私にとって、ここでの「競争」は快感!だった。競争と言うより自分のために満点が欲しかったのだと思う。

先生にいっぱい褒めてもらった(大人だからこそ嬉しい!)。授業は全て中国語だったが、わが夫と違い、訛りのない北京語に充分に浸れて、解らないということさえも心地よかった。

あの頃の「ガキ」どもも社会人となって、私と同じように当時を懐かしんだりしているだろうか。いい思い出だ。