変化するにちにち, 母とともに(介護帰省・鹿児島)

ボランティア(2)認知症?

いわゆる認知症と言われている方たちと、とりあえず何も病名のつかないわれわれとどこが違うのだろう。先週いつものようにボランティアへ。認知症のNさんと職員さんの会話である。

「Nさん今日調子はいかがですか?」
「いまいちだよ」
「あらそんな返事はないんじゃないの」
「いまいちは日光の近くだよ」

Nさんはきっと知的でユーモアを振りまく方だったに違いない。能力有る無しでいえば、ユーモアに関してはNさんがはるかに上だ。共感力(共鳴力)も上、他人を癒す力も上、挙げればもっともっと「上」があるに違いない。これはパーセンテージの違いだけで、90点か40点かで優劣を付けられ、または差別化されて認知症と名がつく。身の回りを管理できるかどうか、乱暴に言ってしまえばこの事だけが問題のような気がする。もちろん軽度、重度の個人差はあるが。考えさせられるNさんの駄洒落だった。Nさんが来る日はボランティアが終わっても暫くほんわか幸せでいられる。上から目線、子どもに言うような言葉遣いが当たり前のようにあったりしてはならない。

一過性意識障害=短時間の認知症?
五年以上前に数時間ではあるが「一過性の意識障害」になった経験がある。その時一緒にいた友人は、今何時かと繰り返し聞かれて困ったと言う。短時間の認知症の体験をしたと今では思っている。何回も聞いた記憶は部分的に、繰り返し聞いても心は真剣だった事ははっきり覚えている。酔った後にアルコールが徐々に抜けていくような過程を経て回復したが、それ以来、認知症の方の心が分かるような気がした。繰り返し聞かれるとしても、聞く側の感情は全く変わらない、壊れてはいない、真剣である。尊厳持ついちにんとして接していただきたいと思う。

頭にオブラートがかかっているような状態
いつ頃だったか認知症の勉強会に行った時に、実際に認知症になった方の言葉として「頭にオブラートがかかっているような状態」と聞いたことがある。その時直感したのは「あっ、あの時の私だ!〉ということ。思考が、線ではなくもやもやぼんやりとした霧のようにしか働かない感じであった。