変化するにちにち

百見は一体験に如かず!

変化の体感!
斎藤学氏のカウンセリングに関する本だったと思う、一か月以上の予約待ち。その間ゲシュタルト療法などを受けていたので、コチコチの精神もだいぶ和らいでいたのかも知れない。届いたとの連絡を受けても読みたい気持ちが失せて、と言うより重苦しい本を身体が拒否する感じだった(でも結果的には借りて来たけど…)。

2首目、高校の三年間は苦痛の中だった。母との関係、二駅しか離れていない学校ではカルチャーショック状態で身体中が痛かった。
ゲシュタルト療法にエンプティチェアというワークがある。椅子だけでなく座布団を使ったりする。私の場合は座布団で母と私の二つを用意して、母になって私に向かい話しかけ、私になって母に向かうというワークを2回ほどやった。

驚き!気づき!
最初は母を見たくない気持ちが強く、体の向きは母に向かわず90度ずらして横を見ながら話かけた。何回か役割をするうち驚いた。無意識に座布団を母の方に向けたのである。「あっ!」と叫んだ。「今わたし、座布団の位置を変えましたよね?!」と思わずAさんに確認した。「よく変化を自分で気づきましたね!すごい!」と褒めて下さった。ワークの中で変化したのだ。自分への愛おしさと少しではあるが母に対するいとおしさ、身体と心がこういう風に繋がるのかと実感。百聞いや、百見は一体験に如かず!の感。
犬、猫などにはきっと当然なのであろう体感が、ヒトからひと、人になる過程で退化したのだろうか。空を見て〈今日の天気は?晴れるかなぁ?〉と五感を働かせる前に、良くも悪くもテレビが教えてくれる時代。體感を取り戻し自由でありたい。