変化するにちにち

短歌:「好日」2025年3月号より

⬆️ユキヤナギ/ゆきやなぎ/雪柳

ひかり

海、山の無きところにも夕日ありて新宿のビルの谷間に落ちる/

かあさんの「時の光」に日没が来たと思えばいいのだけれど/

後姿(うしろで)の父に雪降りいたりけり死ぬ年の父は鮮明である/

穏やかな午後の光に思い出をこれ以上輝かせてはいけない/

松の葉の香がすううんと鼻を抜けて滞るもの流れはじめた/

おいもっと前向きな言葉使わぬか!ほろ酔い過ぎて重くなるなよ/

万両を指さしているあなたにも同じ光が当たっているよ/

「好日」2025年3月号より(改作、改行してあります)