〈振り向く〉ことが多くなった。母のことがいつも錘のように垂れている。小声で、方言で「語れる」近さでまだ会えない。
今年の春のように、マイクが置かれた長いテーブルの向こうの母とどうやって話すのかと思うと、悔しさが優って、演奏会後も会いに帰る勇気というか気力がなかった。
じゅうぶんに生きたと言われれば…ほんとうにそうである。。。そうではあるのだけど…特別な存在、「母」は「母」である。
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「出会い」や「言葉」にどれほど助けてもらったことだろう。精神的なものだったり、命そのものもだったり…、
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