詠う(短歌)

短歌:「好日」2024年8月号より

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「オリーブの小枝」//

そうでした光あふれてオリーブの故郷のような土地なのでした//

頭上より光にあらぬものが来て光のように怖いもの落ちる//

「樹木葬始めました」は「冷やし中華始めました」に似てる気がする//

紫陽花のうすむらさきの花鞠のひとつの森に深き道見ゆ//

オリーブの小枝に青く実るまでにどれほどの「痛み」を要したろうか//

UVの日傘さしてもてのひらに御天道様(おてんとさま)のひかりを当てる//

「好日」2024年8月号より