詠う(短歌)

短歌:2023-2〈一本と一人〉

⬆️2月26日17:59

生日の南無不可思議光(なむふかしぎこう) 永遠かいま一瞬か「法輪」回る/

大公孫樹(おおいちょう)のさらなる先の青空を見上げつつ吸う息が広がる//

櫟(くぬぎ)の木の幹を音なくながれいる線の紋様水に似ている//

葉のついた冬大根を提げてゆくときに確かな一本と一人//

「好日」2023年2月号より

削除、改作、順を入れ替えてあります。