変化するにちにち

吉田志門テノールリサイタル

聞くたびに声が変化している。前回2022年夏、町田でのリサイタルでも進化を感じたが、今回は更に何かを飛び超えた?

身体全体の骨が鳴っている? 歌っているというより歌で物語っている。

物語の世界を共に運ばれて行く。誠実で、なによりもご自身を信頼されている人なのだと思う。

《冬の旅》の空気は一瞬の途切れもなく最終まで行く表現が激しくなっても静かだ。静かな身体で表現している。

短歌で言えばどんなに激しくても身体も言葉も静かであれねばならぬ、とワタシは思っている(いいえ、ワタシではなく、谷川俊太郎氏の言葉です)。それを歌で表現してくださった

碇大知さんのピアノが清んで温かく、二人の息の合いようがそのまま舞台の空気になっている。

また聞きたい❣️