変化するにちにち

白居易「新豊折臂翁」(5)

〈 新豊の臂(うで)を折りし翁 〉/

臂折来来六十年
腕を折ってから六十年。/

一肢雖廃一身全
手足のうちの一本はだめになったが、命は助かったわけだ。/

至今風雨陰寒夜
それからずっと今まで、雨や風の強い夜とか曇った寒い夜とかには、/

直到天明痛不眠
夜があけるまで腕が痛んで眠れない。/

痛不眠終不悔
だが、痛んで眠れなくても、後悔をしたことはない。/

且喜老身今獨在
老ぼれの身ながら、あのとき腕を折ったために、ただ一人、生き残ることのできたことがうれしいのだ。/

不然當時濾水頭
もし腕を折らなかったら、あのとき濾水のほとりで、/

身死魂孤骨不収
死んでしまい、魂はひとりぼっちで、骨も拾ってもらえず、/

應作雲南望郷鬼
雲南の地の望郷の亡霊になって、/

萬人塚上哭呦呦
万人塚のほとりで悲しい声をあげて泣いているだろう。/

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駒田信二選『漢詩百選. 人生の哀感』世界文化社の「意訳」を載せています。

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17日、合唱の翌日で天気と同じココロハレバレとあってふらふら新宿まで歩く。

箱根山地区の〈森の径〉の染井吉野は3分咲き。幹からじかに出る芽・生命。。。

テルマー湯の所で左に折れず、そのまままっすぐ「四季の路」に入る。花弁が波打つように重なるバラに似た椿もあったが、うまくは撮れないと諦める。幹に咲いたような花。

靖国通り側の「四季の路」入口。新宿文化センターへはこの路を出たら一本道でわかりやすい。