仰向けになっている蝉が多い、でもまだ動いている。普通の日ならわざわざ立ち止まることはしないだろうけど今日は終戦記念日、お盆。
祖父に、目連尊者(もくれんそんじゃ)という人の名を、お盆のいわれを寝床で聞いたことがあった。祖母はすでに亡くなっていたから中学生だったかもしれない。
祖父は一生懸命に語るのだけど、眠くて眠くて堪えるのが大変、バレないように何とか頑張ったが寝てしまったようだ。ハッと目覚めて誤魔化すように、もう終わったのかと聞いたと思う。
「ねふかふいじゃったで、やめだっよ」(眠そうだったから、やめたのだよ)と祖父は言った。
ざわざわした心も、たわいないことを思い出しながら、おもむろに静まっていく。
目連は、阿弥陀経に出てくる目犍連であると知って(ウィキペディアにて)なんだか身近になる。
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