昨日、〈隼人浜下り〉で白川静に触れたら、南日本新聞の「論点」に客員論説委員、歌人でもある永田紅(ながた こう)さんの「『言葉の実感』との出会い」があり、再び白川静の名を目にする。
「小山鉄郎著『白川静さんに学ぶ これが日本語』が面白い」と言葉のつながりを例を挙げている。
「ふだん意識せずに別々に使っている言葉たちが、芋づる式に引き出され、地面の下の根がつながっていることに驚く」と言い、
例えば「凪ぐ」「薙ぐ」「慰む」の「なぐ」、まだまだ「芋づる式に引き出される言葉を並べて、彼女の弾みが伝わる。
「腑に落ちる」言葉とそうでない言葉の厚みの違いを実感して、「自分自身が、うれしい」と言う彼女の〈うれしい〉は、読むほうもカラダで受け止められる。
小山哲郎の本は子ども向けの本もあり、読みやすい。奇しくも同じ日に河野裕子賞の記事も載っていた。
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とくべつな用事はなくとも、カラダは海に来てしまうのだ。断崖は大げさにしても、この辺は砂浜はない。
写真はすべて道の駅「阿久根」あたりをうろうろして撮ったものです。
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