姪の結婚式。会う機会の減った兄弟が集まる。
その中に錘のようにある思い。来ていてもいいはずの兄が鬼籍に入り、母が老いて来られないという事実。
姪をエスコートするその父親(次兄)を見ていたとき突然思い出した場面がある。
遠いむかしの次兄の結婚式での花嫁のお父さん。和傘をさしたお父さんが同じように花嫁をエスコートしてややうつむき加減に歩く場面。
〈父親〉共通の表情・・・めぐりめぐる・・・
多忙という現代病のなかで、その日のうちにそれぞれ住むところに戻る。
・・・・・
結婚式のあったチャペル
小倉から〈さくら〉に乗る。昨日が混んでいたので帰りは指定席に変更する。この車両懐かしい、2人掛けの席だけで空間がゆったりとしている。
車内から福山城が見える。今まで何十年も見たことはなかった。
ホームの向こうに見える福山城。
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