オケ合わせのときから、弦の「声以上」の情感を感じていたので、本番ではより耳を研ぎ澄ませて歌おうと臨んだ。1800人入る新宿文化センターの大ホールが、もちろん満席ではないが、こんなにも多くの方が聞きに来てくださっているのかと、武者震いのような高ぶりのうちに、いざ!
最後のAgnus Dei では全身が不思議な感覚に浸された。聞いてくださっている方の静まり返るような「気」が感じられ、呼応して「気」を送るように歌う感覚があった。音と声と聴衆と一体化したような空間に在ることの一種の心地よい静かな「震え」があった。
旋律の繊細さに順応する身体がある、大いなる何かに動かされているようで、今までに感じたことのない何かがあった。
ケルビーニ「レクイエム」、この曲の力を改めて感じる。
聞きにおいでくださった方々、ありがとうございました!😊
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