変化するにちにち

「三歩にして尽きる小庭」

石を敷き詰めた庭隅の鉢を奥に移すと、根本の枝葉の凸凹が気になりはじめて、またまた切りたくなる。
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京都・桂に小さな家を求め、空地に書庫を立てた。その書庫が私の仕事場である。家の前には、三歩にして尽きる小庭がある。そこが家内の遊び場である。家内は花が好きで、狭いところに、足の踏み場もないほど鉢を並べ、朝晩、一葉一花の手入れをする。狭いところだが、それがそれぞれの天地である。(3月19日、白川静先生のツイッターsizukashirakawaより)

ついでにイヌマキの高さももう少し揃えたい、結果、さらに丈が低くなる、が、次に伸びたとき小さい脚立で十分に間に合う。「狭いところだが、それがそれぞれの天地である」。

午後、近くのM さんと母と庭隅の石に腰掛けて2時間近く世間話。

Mさんがいつも言ってくれる言葉がある。「おまや(あなたは)ながいごしてくいやいお(長生きをして下さいね)、とじんながごっひんなっで(寂しく?心細く?なってしまうから)」。本心だとわかる。Mさんは歳の離れたお姉さんの面倒を見ている。

春の日が背後から当たるぽかぽか陽気。一瞬一瞬が心底いとおしい。