変化するにちにち

演奏会/あくる日の猫

会場に着いてしばらくして、身体が苦痛を感じそうな予感がした。このまま歌うのか…、自分の主観で勝手に、苦痛と受け取るのだけど…、それとも演奏会には出ない…と不安で落ち着かない。

いつも一緒に歌っている友の助言、そして自分の直感を信じる、大切なところだ、決断して、勇気を絞り出して行動に出た。

判断は正しかったと思ってはいる。が、心地好い余韻と自責の念ではないがそれに近い何か、かなしみではないがそれに近い何かが、同時に宿っている。

納得できるか否かで言えば、今までではじめて自己評価として納得いくと思える(満足とは違う、満足の発想はない)。Credoの「Et incarnatus est…」、Sanctus の「pleni sunt cœli et terra」はとくに響きを、高く高く、身体をより感じて、「言霊」のようなものを送り出したかった。前日、気づいたら楽譜に色鉛筆3色(天、地、思い)でうっすら塗ってしまっていた。

演奏会終わって翌日、「森の径」で猫と目が合った。この猫とどこか重なり合うように思われた。大樹に寄りかかるのではなく、樹とともに只そこに在るという雰囲気、清々しい。そしてこのタイミングで出逢えた不思議、重いものが溶け始めた気がした。

⬇️こちらが少しピントが合っている?上と下の表情の違い、大切な2枚。
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