東京藝大の学生の発表会である。
結論から言ってしまえば、予想をはるかに裏切ってくれるものだった。表現が身体と合っている、心と声が一つになって、嘘のない声として心地好い。全く歌詞はわからないのに(着いたのがぎりぎりだったので日本語訳を読む間がなかった)響いてくる。
力はまだでも、身体に取り入れて消化した表現はやはり心打つ。うまく言えないが、ひとりひとりが表現する何かとても大切なもの(それはひょっとして紅い色をしているのかもしれない)を持って歌っている。このなかの多くが、プロになるために頑張っていくんだろうなと思うとき、何だろう?じーんといとおしく思われた。
そういうものをひっくるめて昨日は感動的だった。プログラムには「坂本知亜紀先生」とある。生きかた丸ごと、身の芯まで純な芸術家で哲学者、一所懸命で愛情深い先生だ。
すごい先生のもとで、歌以外のものも大きく変化していくんだろうな。来年の成長した歌を 是非聞きたい。
・・・うたってむずかしい・・・デモ・・・
・・・ソレヲコエルタノシイガアル・・・
・・・トイッテモイッポイッポガタイヘンダケド・・・デモ・・・
・・・ナニカスゴイモノガアル・・・