変化するにちにち

ボードレール忌

「1867年(慶応三年、四十六歳)八月三十一日、ボードレール死去。パリなるモンパルナス墓地に埋葬す」と、『悪の華』(堀口大學訳、新潮文庫)の年表にある。

声楽家のS先生のボードレールの話が、まるで知り合いでもあったかのような生き生きしたものだったので、木曜日に図書館で借りた。堀口大学の言葉、たちまち魔術にかかってしまう。買わなくては!

土曜日にブックオフに行ったが岩波文庫だ、解説が同じページにあって読みやすそうだ、それに挿絵があり(これが気に入ったのだが)、訳者が違う、最初の強烈な出会いのせいで、やはり買う気になれない。昨日、紀伊國屋書店で手に入れる。

年表を見たら今日が亡くなった日である(このとき母親はまだ生きている)。

ドビュッシーが曲をつけた「噴水」がある。畳句が二種類あるという。ドビュッシーが作曲した方の歌詞がわたしはすきだ。(同本、341頁〜)(註、461頁)
長いので畳句のみです

「噴水」

月かげにすきとおり

花と咲き

打ちゆれる

水の花束

夕立の雨と似て

涙をふらす