変化するにちにち

「たつるくん」と呼ぶ友

遅刻常習犯だった彼女がなんと時間に遅れずやって来た。1年半前よりずっと元気に、案じていたよりも元気に見える。相変わらずさりげない質のよいおしゃれ。

歩こうよと家まで30分ほど歩くことにする。昔の職場のあったところも懐かしみながら「歩きが遅い!」と叱咤されながらついていく(脚の内側に筋肉がつくように歩いてるんだけど)。

菜の花、たらこのトマトソースのパスタを作る。うまいね、春の野菜いいねぇ!と饒舌ぶりも変化なし。小豆のいとこ煮は茹でこぼしせず、砂糖なしが塩と南瓜で程よく甘い(土鍋っておいし〜い!)。

何から何まで褒めてもらったが「部屋はなんとかならんかね」と少し片付けるように言われた。

内田樹の話になった。何と彼女もファンだったのだ。少々ショック。こういうところで村上春樹のファンと言われたら恐らく意気投合するに違いない。が、内田樹とあってはやはりショック、これって何でしょうね?本は図書館で借りて全部読んでいるのだそうな。「『たつるくん』と勝手に呼んでいるのよぉ〜」とのたまう。

そこまで自由な精神だったか。こうしちゃちゃいられん!私もこれから「樹くん」と呼ぶことにする!だったらついでにブログにも書いてしまおう。カギカッコ付きの「樹くん」にして許してもらおう。

早稲田へ行こう!道すがら「ハナダァ、いつから樹くんを知ってるの」と来た。2011年に講演を聞いてからだよと小さくなって言うと、「私はねぇ、ヨン様経由で10年近く前、、、ほとんどまだ無名の時にねぇ・・・」と実に楽しそうに優越感たっぷりだ。そう言えば「ヨン様」を「ヨンちゃん」と言ってた。彼女の知性と「ヨンちゃん」のギャップがあまりにも大きかったことを覚えている。

大隈講堂への小道の桜は3分咲き。オープンカフェでおいしいチャイを飲んで、4月に米国から里帰りする予定の仲間と他にもうひとり、女4人で会う約束をして早稲田駅まで送った。

負けずに「樹くん」の本を読まなくっちゃ!