変化するにちにち

夏帽子

夏帽子を被って歩いた。昨日のこと。

生まれてはじめて帽子が気持ちよく感じられた。

被っている感触が、不意に母が隣りにいて語らっているよう。母と、散歩の途中の石に腰かけて、豊かな時間の中にいる。

母は帽子が好きだ。幸福感がからだを巡る。

夏帽子と今現在(こんげんざい)、母からの贈りものであるような気がした。

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6時半頃